将来への期待を無くすと慢性ストレスで折れます

投稿日: 2021年3月4日
ストレス解消」(コーピング)のセミナーを開くにあたり、自分がストレスや人の心に興味をもったいきさつをつらつらと思いだしてみました。

私は就職氷河期と呼ばれたころの中でも谷底に近い時期に中小企業の製造業に就職しました。当時はサービス残業も当たり前で現在ほど法律的な規制も厳しくなく、またサービス残業することが当然という会社の雰囲気でした。
 無理な日程の要求や予定の立たない残業が続き、区切りのない仕事に責任感が強いほど追い込まれる環境でした。もちろんそれは私だけではなく、忙しさから職場の雰囲気は険悪でした。環境の改善を相談できる雰囲気もなく日々どんよりとした気分でした。
今なら公的な機関へ相談することもできますが、当時はそれすら分かっていませんでした。いつも追い立てられるように仕事をしていたと思います。
 景気が悪いから仕方がない、景気が良くなって会社の業績が改善されれば、今よりは環境も良くなるだろう。と、自分も諦めていたし、周囲の人も諦めているようでした。
 精神的にも物理的にもしっかりと休養をとる時間がなく、ワークライフバランスは相当に崩れていました。
 その状況もかなりストレスでしたが、さらに業績不振で元々希望していた部署が縮小されていったことも、会社への期待を無くす要因でした。自分が漠然と思っていたキャリアプランもこの会社で実現することは期待できないのだと思い、仕事へのモチベーションはどんどん低下していきました。
 当時はこれらの事について自分ではっきりと理解していたわけではなく、目の前に仕事は山積みなのにヤル気がでない事に悩み、モチベーションや心理関係ビジネス関係の本を読んでどうにか現状から抜け出せないかと考えていました。
 その後数年で転職したのですが、これらの体験が後にストレスへの向き合い方やモチベーション、組織内でのコミュニケーションの重要性を学ぶ上で礎となりました。
 転職して全てストレスがなくなったのかというと、決してそういうわけではなくどんな状況でもストレスは発生します。そもそも転職や引っ越し、人間関係の変化は大きなストレスの要因です。
 それでも、今ストレスと上手く付き合えているのは広く心理関係を雑駁に学んできたおかげです。
 人がストレスを感じる状況はたくさんあります。もちろんコロナでの自粛生活もそのひとつですが、大人数の前でスピーチやプレゼンテーションをする状況も人によっては多大なストレスになります。私も講師として人前で話し始めた頃はとても緊張しストレスを感じていました。しかし、今では150名くらいの前で講座をしていても、適度な緊張はあっても過度にストレスを感じることはなくなりました。これには論理行動療法の手法やNLPなども役に立ちました。
 今はコロナ禍で感染への恐れや自粛への疲れでストレスがかさ増しされています。
 ここに、仕事や人間関係のトラブルなど新たなストレスが加わると頭の中が真っ白になってしまったり、感情があふれてどうしようもなくなる人もいると思います。
 緊急事態宣言が解除されてもしばらくコロナ禍の状況は続きます。その中で新たなストレスに見舞われても、いつも通りの自分でいられるようになるためにストレスへの向き合い方や解消法を知っておくことは必ず役に立ちます。

 なんとなく元気がでない、メンタル的につかれているなと感じている方はぜひご参加ください。

詳細は「保育コミュニケーション協会」様のHPになります。
開催日時3月15日、29日どちらも20時からzoomを利用。
心が疲れている人のためのストレス解消法

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