先日(3月15日)ストレス解消法セミナーを実施しました。
20時からと少し遅い時間のスタートですが、時間と場所を気にせず学べるオンライン開催のメリットではないでしょうか。
初めに普段何気なく使っているストレスという言葉の定義を確認し、その理論的な背景などについても軽く触れ、ストレスについての見かたを改めて確認しました。
今まで全体的に大きな枠組みで捉えていたストレスを、少し解きほぐしてみることでストレスという現象への理解をより深めていきました。
誰にでも人生で起こりうる出来事(ストレスに成り得る生活上の変化)であるライフイベントをチェックシートを使い点数付けすることで、自分が今どのような状況にあるのかを振り返ってもらいました。
グループでシェアしてもらうことで、お互いに違う部分と同じ部分が様々あると確認してもらえました。このチェックシートは職場などで試してみると相手のことを良く知っているつもりでも、知らなかった一面を知る機会にもなり相互理解を深める役にも立ちます。(※もちろんプライバシーへの配慮は必要です)
そして、コーピングリストとして自分にとってのストレス解消法プランを作るにあたり、自分一人だけで作るのではなく、 お互いにどんなことがストレス解消になっているのかを共有していただきました。
自分にとっては今までストレス解消になると思っていなかったようなことでも、他の人が楽しんでいることに気がつけばその方法への評価が変わります。今まで敷居が高いと思っていた趣味や習い事でも、身近な人が楽しんでいると知れば興味が湧いてやってみようとすることもあります。認知的評価は人から強制されてもなかなか変更することはできません。でも、ロールモデルがあって、そこに興味を持てば 自然と変わることもあります。
このように参加者同士の話しの中から新たな見かたを身につける体験をすることで、物事に対する見かたは変化させることができると体感的に理解してもらいました。
ラザルス、フォルクマンの提唱しているストレス理論によればストレスはその認知的評価(ストレスへの見かた)によって、心身への表れ方が大きく違ってきます。今は大きなストレスだと感じていることでも、見かたを少し変えればそれだけ感じているストレス(ストレス反応)は変化させることができます。
次回は3月29日(月)20時からです
今回は個人のストレス解消とレジリエンス(ストレスを軽減する)を中心にお話ししました。
次回3月29日(月)は認知的評価を変えるワークや、組織としてストレス解消に取り組むことが組織の風通しを良くし、生産性や効率を上げるためにどうつながるのかを含めてお話しする予定です。
ご興味をお持ちいただけましたら詳細もご覧ください。
詳細は「保育コミュニケーション協会」様のHPになります。
開催日時3月29日20時からzoomを利用。
「心が疲れている人のためのストレス解消法」