組織でストレス解消法に取り組むと良い理由

投稿日: 2021年3月21日

 メンバーのストレスが解消されることで組織の風通しが良くなり、組織の生産性や効率もそれにつれて上がります。想像してみてください。皆がストレスを抱えてギスギスしている、自分のことで手一杯になっている組織は仕事が順調に捗っているでしょうか。短期的には利益が上がるかもしれません。しかし、組織の発展や継続を考えると疑問符が付きます。

 現在では、会社は従業員のワーク・ライフ・バランスにも気を配る必要があり、過労死を起こさない職場環境を整えることは会社の義務となっています。働いている人が健康的な生活を送るうえで、私生活に支障をきたすほどの仕事への偏重を防ぐ配慮を求められています。

 ハラスメントが禁止されることは当然ですが、 精神的に不健全になるほどのストレスを与える環境も避けなくてはいけません。

 ただ、ストレスは人それぞれの見方によって体や心に現れるストレス反応が変わってきます。一律にルールや規則を決めることの困難さがここにあります。

 そこでストレスを無くすことだけを優先するのではなく 、ストレス要因を減らしつつも一人一人のレジリエンス(こころの回復力や柔軟性)を向上させることが必要になってきます。

組織内のコミュニケーションとレジリエンス

 ストレス解消法(対処法:コーピング)の考え方は三つに分類することができます。1.ストレスの原因であるストレッサーを解決する。2.ストレスへの認知的評価(見かた)を変える。3.ストレス反応に対して、一時的にでも解消して元気を取り戻す。これらの三つに大別できます。

 ストレッサーが会社由来のものであるならば、解消することがもちろん最善だと思われます。しかし、すぐに解決できる問題ばかりではありません。特に景気や業界の動向など社外の要因がストレスとなっているのであればそれを改善することは難しいかもしれません。

 そこで、一人ひとりのレジリエンスを高めると同時にストレスの原因として上位に上げられる人間関係やコミュニケーションについて取り組んでいくことがワーク・ライフ・バランスについて改善していく方策になります。

次回は3月29日開催です

 29日は実践編として、認知的評価へのアプローチの方法と組織内でコミュニケーションを良くするためにできることについてお話しする予定です。

 ご興味をお持ちいただけましたら詳細もご覧ください。

 詳細は「保育コミュニケーション協会」様のHPになります。
開催日時3月29日20時からzoomを利用。
心が疲れている人のためのストレス解消法

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