反重力と言うとニセ科学っぽく聞こえるけれど

 Scientific Americanの記事”Sound by the Pound: Surprising Discovery Hints Sonic Waves Carry Mass
Some sounds might possess a tiny but measurable amount of negative gravitational mass (Jonathan O’Callaghan 3.11, 2019)を読んで。

 

 私も内容を人に説明できるほど理解できていませんが、音が伝わると物が軽くなるという理論が数学的には成り立つとPhysical Review Lettersに論文が掲載されました。(”Gravitational Mass Carried by Sound Waves“Angelo Esposito (Columbia University)他2019)

 

The mass of the phonons would be negative, meaning they would fall “up.”
音響量子(フォノン)の質量は負になり、それらが上に向かって落ちることを意味します。

 これからこの結論が正しかったのか検証を重ねられていくのだと思います。
 反重力なのかマイナスの質量なのか、日本語に訳そうとすればするほど不正確な表現になっていくので詳しくは原文を読んでください。

 

 ここまで来ると「進みすぎた科学は魔法と区別できない」 と理解力の不足を誤魔化したくなります(‘Д’)。
参照
Gravitational Mass Carried by Sound Waves
https://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.122.084501
Angelo Esposito (Columbia University)他2019
https://physics.aps.org/articles/v12/23

Mutual interactions of phonons, rotons, and gravity
Alberto Nicolis(Columbia University),Riccardo Penco(University of Pennsylvania)2018
https://journals.aps.org/prb/abstract/10.1103/PhysRevB.97.134516

音響量子(phonon)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%8E%E3%83%B3
場の量子論(Quantum Field Theory)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%B4%E3%81%AE%E9%87%8F%E5%AD%90%E8%AB%96

Sound by the Pound: Surprising Discovery Hints Sonic Waves Carry Mass
https://www.scientificamerican.com/article/sound-by-the-pound-surprising-discovery-hints-sonic-waves-carry-mass/

三人寄れば文殊の知恵もしくは衆知を集める

 Scientific Americanの記事”The Wisdom of Crowds Requires the Political Left and Right to Work Together

 組織内に多様性があるほうが良いという話は最近よく聞きます。
 多様性というと性別や国籍なんかが思いつきやすいですが、この記事によると政治的意見の違いでも同じように効果があるようです。

 

 面白いのは意見が違う人の対話の場として、ウィキペディアの記事の編集を実験に使っているところ。オンラインでできるので実験に参加してもらいやすくなり、記録を残しやすいので後で測定するのにも便利ですね。
 実験の結果、意見の違う人が議論を重ねるとやはりブラッシュアップされて良い記事になります。

 そして、ブラッシュアップのために対話するうえで大切なことは
We learned that if you have balanced polarization, that led to less toxic language, and less toxic language led to having longer debates.
 政治的に偏りすぎずにバランスを保っていれば毒舌は少なくなり、毒舌が少なくなれば対話は長く続けることができる。

 自説に固執する毒舌家や暴言を吐く人は建設的な対話ができない。
 という、当たり前のことのようですが、上司が人の意見を聞かない毒舌家だったりすると建設的な会議にならないですよね。

 議論を重ねてより良い案を作り出すために多様性はもちろん大事だと思います。同時に意見を言っても大丈夫だと確信できる心理的安全があることも重要です。

 

 改めて多様性について思った時に自分が受けてきた学校教育を振り返ると、生徒の画一化が目的だったんじゃないかと思わずにいられません( ゚Д゚)。

参照
https://www.scientificamerican.com/article/the-wisdom-of-crowds-requires-the-political-left-and-right-to-work-together/
https://awakener123.com/psychological-safety_1/
https://rework.withgoogle.com/guides/understanding-team-effectiveness/steps/identify-dynamics-of-effective-teams/

いくつになても学びは大切:脳のピークは意外な年齢

 Scientific American.comの記事(”When Does Intelligence Peak?Scott Barry Kaufman 2月28日, 2019)によると記憶力や判断力、計算能力といった認知機能はそれぞれピークになる年代がバラバラだと分かったそうです。
 Joshua Hartshorne(Harvard大学*1) と Laura Germine(Massachusetts General Hospital)が48537人を対象に標準的な IQ テストと記憶力テストを実施した結果です。

 年齢を重ねると若い時のほうが何でも上手くできていたような気がすることもありますが、実際は年を取った方が伸びていくこともあると考えると安心しますね。
 歴史的な出来事や政治的な思想といった一般的な情報を学び理解する能力は50歳前後、語彙力は60代後半(*2)でようやくピークです。

 そう考えると学び続けることが大事なのはもちろんですが、若い人の成長を長い目で見る楽観的な視点も必要だと思います。

 さらに、目的をもって毎日生活していると能力の低下を抑えることができるということなので最新学習歴の更新は大切ですね。

*1)現在は Boston College
*2)元記事の箱ひげ図とビジネスインサイダーの資料が合わないので気になる人は出典の論文で確認してください。(そこまでするのはメンドクサイ(^^;)

参考
ビジネスインサイダーにも同様の記事がありました。
https://www.businessinsider.com/smartest-age-for-everything-math-vocabulary-memory-2017-7#peak-ability-to-learn-and-understand-new-information-also-occurs-around-age-50-7
https://www.businessinsider.com/how-intelligence-changes-as-we-age-2015-3