行動に影響を与えるもの

 TEDxMileHigh「あなたの脳の実行機能がどのように機能するか、そしてそれをどのように改善するか”How your brain’s executive function works — and how to improve it”」から。

 マシュマロ実験という心理学の実験があります。幼児の前にマシュマロを1個置いて15分待てればもう一つあげると約束してひとりで部屋で待たせます。おあずけ状態で待たされるので子供にとってはストレスになりそれを我慢できるか見る実験です。

 

 今回の実験では「あなたと同じグループ(緑のTシャツを着ている)の子は待つことができた」と伝えることで待つ傾向が上昇しました。
 これは自分が属していると信じるグループによって行動に影響があらわれるということになります。しかも、グループは本当にあるわけではなく伝えられただけの創造の産物でしかなくても効果がありました。

 

 子供だから周りから影響されたのだと考える人もいるかもしれませんが、大人でも所属しているグループ(環境)からの影響はうけています。
 そのグループの判断基準で自分の行動に制限を加えていると、気が付いた時には自分の判断基準ではなくグループの基準で動くことが当たり前になってしまいます。

 このこと自体が悪いのではなく、その基準が現状に対して妥当かどうかを判断せずに前例踏襲してしまうことに問題があります。

 

 朱に交われば赤くなる。色に染まると言いますが、それが良いのかどうかは意識したいものですね。
参照
”How your brain’s executive function works — and how to improve it” Sabine Doebel 2018 TEDxMileHigh

多数派意見は半分以上の人が支持しているのか?

 Quick and Dirtytips.comの記事”The Science of Tipping Points: How 25% Can Create a Majority”(Sabrina Stierwalt2018.11.6)を読んで。

 実験の結果によると少数意見が普通の意見とみなされ始めるのはグループ内で支持が25%を超えたあたりからでした。
 多数派意見(常識、当たり前、普通の事、みんな言ってるよetc..)だと説得された時に過半数が支持しているのかどうかは確認が必要そうです。

 この結論を少数意見を浸透させるための根回しの方法として考えるなら、過半数を目指さなくても4人に一人の支持者を作れば良いということになります。組織内で企画を通すハードルが少し下がる気がしますね。

 まあ、明らかに反対している個人の意見を変えさせることは別問題なので期待できることは限定的です。
 はっきりと意見を持っている人は別として、浮動票を取り込んで多数派を形成できれば組織の意思決定に影響できる可能性は高められます。

 

 組織として良い決定をするには、多数派意見を形成することよりも皆で議論を尽くす方がよほど大切だと思うんですけどね(‘Д’)。
参照
https://www.quickanddirtytips.com/education/science/the-science-of-tipping-points-how-25-can-create-a-majority
Experimental evidence for tipping points in social convention”D.Centola他ペンシルバニア大学(2018)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29880688