花粉症の季節ですが鼻呼吸は大事

 Psychology Todayの記事”Breathe In! Nasal Inhalations Are Linked to Laser-Like Focus”を読んで。

 

 腹式呼吸や深呼吸をする際には喉を痛めないために鼻から息を吸うことを勧められます。それ以外の理由でも鼻から吸った方が良いことがあるようです。

 

”the researchers found that study participants who inhaled milliseconds before performing a visuospatial task on a computer scored better than those who exhaled just before attempting the same task.”

 研究者は、コンピュータで視覚空間タスクを実行する前に数ミリ秒吸入した研究参加者が、同じタスクを試行する直前に息を吐いた参加者よりも優れていることを発見しました。

 

 鼻から息を吸い込むことと匂いを嗅ぐことは同時に起こっています。野生動物では匂いで周囲の状況を確認することは生き残りにも関わってきます。

 視覚もこれと同期して鼻から息を吸い込むときに視覚空間認識能力が活性するようです。

 残念ながら言語能力に関しては良くならなかったようです。味覚や聴覚を刺激することで言語能力が上がると嬉しいんですが、そんな都合のいいことは見つかっていないみたいです。

 

参照

Breathe In! Nasal Inhalations Are Linked to Laser-Like Focus

Human non-olfactory cognition phase-locked with inhalation”Ofer Perl他2019

怠け者なのは、にんげんだもの

 サイコロジートゥディの記事”9 Signs You May Be a Cognitive Miser”を読んで。
 これをやっていると認知能力を衰弱させる9つの兆候・習慣について。

 タイトルのcognitive miser(認知的けちん坊)よりもLazy Thinkers(考えることを怠ける人)のほうが分かりやすいと思うのもなじみのある単語を選びたがる怠け者だからでしょうか。

  「要点を話す」とか「図を使う」のはプレゼンや説明のスキルの一環とされているので指摘されるとちょっと辛い。他にも「必要な時に検索をして内容を覚えない」とか「外注(アウトソーシング)に丸投げ 」なども耳が痛い。

 ただ、これらの習慣は脳の認知能力を衰弱させるので意識して避けましょう。という正論だけではなかなか続かない。
 そもそも、より短時間で少ないコストで成果を上げるという価値観があると悪い習慣だといわれても効果があるので止められないものもある。

 結局、余白や遊びを許容できる環境がないと易きに流れてしまう。怠け者でもいいじゃないか、にんげんだもの。と、言えるほどは達観できないので、日々あれやこれやと考えています((+_+))。

 

 その他のサインは下のソースからお読みください。メンドクサイと思った人はcognitive miserになりかけているかも(*_*;

参考
https://www.psychologytoday.com/intl/blog/cognitive-learning-and-skill-deficits/201902/9-signs-you-may-be-cognitive-miser
https://www.livescience.com/27228-we-are-lazy-thinkers.html

いくつになても学びは大切:脳のピークは意外な年齢

 Scientific American.comの記事(”When Does Intelligence Peak?Scott Barry Kaufman 2月28日, 2019)によると記憶力や判断力、計算能力といった認知機能はそれぞれピークになる年代がバラバラだと分かったそうです。
 Joshua Hartshorne(Harvard大学*1) と Laura Germine(Massachusetts General Hospital)が48537人を対象に標準的な IQ テストと記憶力テストを実施した結果です。

 年齢を重ねると若い時のほうが何でも上手くできていたような気がすることもありますが、実際は年を取った方が伸びていくこともあると考えると安心しますね。
 歴史的な出来事や政治的な思想といった一般的な情報を学び理解する能力は50歳前後、語彙力は60代後半(*2)でようやくピークです。

 そう考えると学び続けることが大事なのはもちろんですが、若い人の成長を長い目で見る楽観的な視点も必要だと思います。

 さらに、目的をもって毎日生活していると能力の低下を抑えることができるということなので最新学習歴の更新は大切ですね。

*1)現在は Boston College
*2)元記事の箱ひげ図とビジネスインサイダーの資料が合わないので気になる人は出典の論文で確認してください。(そこまでするのはメンドクサイ(^^;)

参考
ビジネスインサイダーにも同様の記事がありました。
https://www.businessinsider.com/smartest-age-for-everything-math-vocabulary-memory-2017-7#peak-ability-to-learn-and-understand-new-information-also-occurs-around-age-50-7
https://www.businessinsider.com/how-intelligence-changes-as-we-age-2015-3