曖昧さを嫌う人、平気な人

投稿日: 2019年3月27日

 Psychology Todayの記事「あいまいさに強い欲求不満を感じますか”Very Frustrated by Ambiguity?”」を読んで。

 

 すぐに白黒の判断をつけて決断しないと気が済まない人もいれば、その場の状況に応じて場当たり的な対応でも気にしない人もいます。

 もし、マネージャーが納期間近になってから新しい要素を平気で入れるタイプなら、指示される部下は大変かもしれません。 
 しかし、事前に決めた計画表通りの進捗以外は受け入れられないようなら、柔軟性に欠けると評価が下がるでしょう。

 

 曖昧なものより決まっているものを好む性質を「認知的完結欲求 “need for closure:閉鎖性への欲求、認知的閉鎖欲求” (NFC)」 と言います。

 曖昧な状況にも平気なNFCの低い人は創造性が高い傾向にあります。逆にNFCの高い人は決まった仕事を確実にやってくれます。

For convergent tasks, more certain and defined in scope and outcome, high NFC people are likely to be more comfortable and may work better to completion.
 解決策がより確実で範囲と結果が明確になっている仕事では、NFCが高い人は快適に良い仕事を完成までやってくれるでしょう。

 

 組織で仕事をするには多様性としてもどちらの視点も必要です。
 ただし、内容によってはどうしても向き不向きがあるので、適材適所で異動できる環境なら理想ですね。
参照
Very Frustrated by Ambiguity?” Grant Hilary Brenner 2019
認知的完結欲求尺度 A.W.Kruglanski 他 2013
認知的完結欲求尺度の作成と信頼性・妥当性の検討」鈴木 公基, 桜井 茂男2003 J-Stage

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