The Atlanticの記事「学校は学習において大事なことを見落としている“Schools Are Missing What Matters About Learning” 」から。
学校での成績が良いことを生まれつきの才能だと思いがちですが、遺伝的な要因よりも環境の方が影響が大きいようです。
Curiosity is underemphasized in the classroom, but research shows that it is one of the strongest markers of academic success.
好奇心は教室で強調されていませんが、研究はそれが学術的成功の最も強いマーカーの1つであることを示しています。
また、厳しい躾けやスパルタ式の教育よりも、本人の好奇心を潰さずに興味の方向を誘導することができれば自ずから学びはじめます。
All in all, the Fullerton study is proof that giftedness is not something an individual is either born with or without—giftedness is clearly a developmental process. It’s also proof that giftedness can be caused by various factors.
全体としてフラートンの研究は、才能とはもって生まれたかどうかにかかわらず環境から独立したものではないことを証明しています。才能は明らかに発達過程です。才能がさまざまな要因によって開花する可能性があることも証明しています。
会社や組織としても好奇心の高い人を採用したほうが、新しい取り組みや企画を考えることに積極的にかかわってくれそうです。そうすると、好奇心の高いことと成績の良いことがおおよそ兼ねていた時代はペーパーテストの点数を基準に採用すれば良かったのかもしれません。
ただし、好奇心は強くないけれどテストの点数稼ぎは上手い人もいます。教えられたことをそのまま覚えるような効率の良い受験対策に特化した教育では、無駄なことにも興味の向く好奇心の強さは効率が落ちてしまいます。
好奇心が強くて常識にとらわれないと何をやるか分からないという面もありますが、社内にその才能を伸ばしていく余裕があれば組織の発展に役立つ人材になります。
参照
“Schools Are Missing What Matters About Learning” Scott Barry Kaufman 2017 The Atlantic