見えるケガ、見えないキズ

投稿日: 2017年9月11日 更新日: 2019年3月18日

 交通事故をわざと起こす人はいません。(もちろん、わざとだと事故ではないというそもそも論がありますが)

 事故で人に怪我を負わすと、相手側によほどの過失がなければ、普通の人は二度と事故を起こさないようにと反省して、その後は注意を払って安全運転を心がけるものだと思います。それでも不幸にも二度、三度と事故を起こしてしまうこともあります。

 そうした場合、自分の運転技術や注意力の何が悪いのかと悩んだり、人によっては生活に支障が出ないなら、車の運転をやめてしまうこともあります。

 一般的な感覚で人に怪我を負わしたり、故意ではなくとも人を傷つけてしまうと、反省するものなのです。

  ところが、部下をうつに追いやって潰していくパワハラ上司やクラッシャー上司と呼ばれるような人は、反省するどころか相手(部下)が悪いと開き直ります。

 成長させてやろうと期待をかけていたんだとか、 同じ人間なんだからこれくらいできるはずだと思っていたとか、 自分の言動を正当化して、要求水準が無理難題であったことを認めようとしません。

 

 どちらも人を傷つけていることに変わりはないのですが、 目に見えないこと、可視化できない(しづらい)こと、と言うのは人の感覚を麻痺させてしまうようです。

 そして相手に過失があったと信じ込んでしまうと、自分の言動を振り返ることもせず、さらに2人でも3人でも部下を潰していき、利益は上がっていてもブラックな職場が出来上がっていきます。

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